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【iU B Labプロジェクト紹介】 「話題を生み出す技術」と「面白がる体質」の作り方

2025.11.11

iUは、ICTやビジネススキルを活用して社会課題を解決し、世の中に新しいサービスやビジネスを生み出すイノベーターを育成する大学です。その研究所であるB Labでは、iUの教員が主導する多彩なプロジェクトが日々進行しています。

今回は、2025年4月からiUの教員に就任された株式会社カヤックの代表取締役CEOである柳澤 大輔氏にお話を伺いました。カヤックを支える事業の一つ「面白プロデュースユニット」は、“面白い企画を考えるチーム”として、受託案件から自社企画まで幅広く手がけています。その取り組みや学生へのメッセージについて、在学中に起業したiU学生・森井さんが、インタビューしました。

「面白プロデュースユニット」は何をするチームか?

森井さん: レポートを拝見し、事業がユニットに分かれているのが面白いと思いました。「面白プロデュースユニット」とは、ずばり何をするチームなのでしょうか?

柳澤さん: ユニットは、投資家や株主向けに「どの事業を重点的にやっているのか、どこが伸びているのかを伝えるため」の括りです。我々はビジネスモデルではなく、「ビジネス領域」でユニットを分けています。

その中で面白プロデュースユニットは、「何かおもしろい企画を考えるチーム」です。ビジネスモデルとしては受託が多いですが、「うんこミュージアム」のような自社企画も含まれます。ゲームやアニメとは少し違う領域で、世の中に面白いことを仕掛ける。広告で頼まれたり、自分たちで面白い企画を生み出したりするチーム、という感じですね。

「受託」と「自社企画」は創業時から

森井さん: クライアントから委託される案件と、自社企画では、どちらが先に始まったのですか?

柳澤さん: 創業初年度から、同時に両方やっています。

森井さん: それはすごいですね。クライアントからは、どのような経緯で依頼が来るのでしょうか?

柳澤さん: 「面白いことを考えるのが得意な会社」という認識をもっていただいているので、直接相談いただくことが多いです。クライアント側からすると「何か面白いことを考えて欲しい」という依頼なのですが、その動機は様々です。商品の販売宣伝だったり、新規事業の立案だったり、採用目的で「面白い話題を仕掛けたい」という時もあります。とにかく「話題にして欲しい」というパターンが多いですね。

学生に伝えたい、カヤックの2つのノウハウ

森井さん: iUの学生に対して、期待していることはありますか?

柳澤さん: 我々がノウハウとして学生に伝えられることは2つあります。

一つは、「話題化するための技術」です。「どうやったら人に伝えたくなるか」「面白いをどうやって伝えるか」ということを、私たちは会社としてずっとやってきました。この考え方や伝え方は、ご自身が生み出す事業に対しても、自分自身を売り出すことにも役立つはずです。

もう一つは「面白がる」ということです。必ずしも面白いと言われる仕事でなくても、どんな仕事でも面白がって働くことはできます。どうすれば「面白がれる体質」になれるか。これをトレーニングとしてやってきたので、身につけられると思います。面白がっていると、面白いものを生み出しやすくなりますから。

この二つは両輪です。そこを学んでもらうことを期待していますし、それに応えたい。そういう人が一人でも社会に増えていけば、より良くなっていく。そういう思いでやっているので、ぜひそれを掴んでいってほしいな、というのが期待していることですね。

森井さん:柳澤さん、本日はありがとうございました。