【B Lab拠点便り】B Lab Singapore
B Lab初の海外拠点として設置したB Lab Singapore。オーガナイザーである株式会社CO&COの伊藤隆彦さんからのBLab拠点便りをご紹介します。
僕が現在仕事をしているシンガポールのコワーキングスペースOne&Coは、開業3周年を迎えました。日本とシンガポールを繋ぐプラットフォームとして始めて、今年は台湾にもOne&Coを開設しました。
コロナを含む3年という時間をシンガポールで過ごす中、「Japan as No.1」という慢心と、「Made in Japan」への過信をいくつも見聞きしてきました。かくいう自分も、今思えば慢心と過信に溢れていました。それらに気づいてから、One&Coの存在意義を「-1→0(マイナスイチをゼロにすることで未来の暮らしを豊かにする)」とし、自分自身の存在意義としても意識しています。型にはまらず(型を壊しながら)様々な仕掛けを作り、アウトプットを続けています。
日常会話レベルで使われる「0→1(ゼロイチ)」などの表現前提はあくまで日本国内で主に成立しており、海外とは同じゼロスタートラインで語るには超絶無理があるなとの気づきから、「-1→0」を導きました。
それらの気づきや経験、自省など踏まえ、B Lab SGでは現在、「Born GlobaLs」という考え方のもと、思いを同じく持つメンバーと共に「日本ではなく最初から海外で活躍する起業家(起業マインド)を育成する」ためのプログラムを準備中です。起業前の(ゼロが刷り込まれる前の)学生や研究者を対象に、ここシンガポールのスタートアップでインターンさせ、イノベーションの過程を体感させる。視点の多様性(ダイバーシティ+インクルージョン)に触れ、そこから自身の起業について、世界を前提とした考えが深めれるよう設計を進めています。
言うがやすしで、これまで多く日本人大学生インターンを見てきましたが、Born GlobaLsの原石はなかなか見つけるのも難しく、マインドセットは育てるのもどうしたものかと日々模索しています。これまでの3年で得た経験や繋がりを活かし、出来ることから進めていますので、またここでご報告できればと思います!