Activity Report

【B Lab拠点便り】B Lab 種子島

2023.6.12

種子島全体の「ビヨンド・ゼロカーボン」を目指す”Co-JUNKAN”プラットフォーム研究拠点、B Lab種子島からのお便りをご紹介します♪


サトウキビから砂糖を作るプロセスの中で、「廃糖蜜」という残渣物が出来ます。種子島におけるサトウキビの生産量は年間約1500万トンですので、その1500万トンから製糖の過程で排出する廃糖蜜が年間55万~60万トン。これが、一部利用以外「産業廃棄物」になっています。種子島では、今年の4月から「はるのおおぎ」というサトウキビの新品種が植えつけられ。増産が見込まれます。(従来の1.4倍程度?)そうなると、廃糖蜜も増えることになります。

実は、この「廃糖蜜」は、宝物で・・バイオ燃料(バイオエタノール)が生成できるのです。陸の「原油」なのです。現在は、どのぐらいのバイオエタノールが生産できるのか?その生産に適したプラントはどのくらいの規模で、建設費を含めていくらぐらいか?数字を把握し、収益性を検証しています。生産されたバイオエタノールは、ガソリンに3(「E3」と言います。)~5%(E5)混入して、島内で使用します。JALのジェット燃料にも提供していく予定です。

現在、休蜜期間中の「新光製糖工場」。最盛期は、この広場がサトウキビの山になります。

2023.6.12