Activity Report

おもしろい未来をみんなでつくるラボ「iU B Lab」の 記者会見に潜入してきました!

2021.7.24

iU Blog より転載しています。

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こんにちは、iU Blogです。今回はiU生の小松田乃維さんが、iUで新しく設立されたラボ「iU B Lab」の記者会見をレポートしてくれました!ぜひご覧ください。

iU B Lab 記者会見 レポート

7月3日土曜日、ポートシティ竹芝にて、iU(情報経営イノベーション専門職大学)が新しく活動を開始するおもしろい未来をみんなでつくるラボ「iU B Lab」について記者会見が行われた。
iUの中村伊知哉学長と、B Labの所長を務める慶應義塾大学石戸奈々子教授が登壇した。

背景

「ICT」「ビジネス」「グローバルコミュニケーション」を3本の軸に、学生全員が起業を目指す世界にないユニークな大学、iU。開学してから丸1年経つが「みんなでつくる大学」をモットーに連携企業250社、約400名の客員教員の方々と共にコミュニティを構築してきた。開学2年目となる今年度は「みんなでつくる研究所」を立ち上げ、新しく石戸をB Lab所長に迎え、活動を開始する。
中村は、かつて石戸と所属していたマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボとは真逆の道を目指し、PopでTecで開かれた参加型ラボにしたいと話した。

B Labとは

石戸からはB Labの説明があった。
「B LabのBは『Beyond』, 『Borderless』, 『Breakthrough』の3つに由来している。ありとあらゆる垣根や枠組みを超え、あらゆる個人や組織とつながり、おもしろい未来をみんなでつくるラボである。
20年前に所属していたMITメディアラボのデジタルの未来社会を描き出すビジョン、産官学の主要プレーヤーを集めてくる求心力、そして実装する力に強烈に惹かれ、そんなラボを日本でも作りたいと熱望していた。
帰国後、新たな技術や産業を利用する若年層のユーザーに寄り添うことを中心に活動しているが、技術的、社会的な岐路に立っている今、国内外の研究機関・企業・行政・個人などありとあらゆる組織や人が繋がって社会を構築する研究室が必要だと感じた。自立、分散、協調。ソーシャルでオープンで参加型。様々な得意技や知見や技術の融合。B Labはそんなプラットフォームを目指す。」

今後の展望

さらに石戸は「B Labのポイントは大学・研究所、プレーヤー、フィールド、と、様々な機関をつなぐということである」と語った。「B Labは年齢を問わずみんなが研究員となり、アイディアをマッチングする場、イノベーションとインキュベーション=i2 (iの2乗)を推し進めるコミュニティである。」
研究員100万人構想を目指し、すでに客員教員による「バーチャル研究室」も開かれている。DX人材の育成に向けたリカレント教育の促進もしており、海外大学10校との提携も行っている。大学が持つ人的資産や空間的資産を地域に提供するSchool Sharingの促進、起業したい学生のネットワークを作るなど、限界を作らず様々な領域でB Labの研究を展開していくという。

 

祝B lab!お祝いのメッセージ

B Labの活動開始に伴い、世界各国、多種多様な業種の方々からお祝いメッセージが届いた。吉本興業ホールディングス代表取締役会長 大崎氏、ドラマー YOYOKA氏、京丹後市市長 中山氏、理化学研究所AIPセンター長/東京大学教授 杉山氏などを含む計23人からのお祝いメッセージが紹介された。

記者からの質問

記者からの「どのような手順を踏んで研究員になれるのか」 という質問に対して石戸は「募集資格は特に設けず、意気込みを知りたい。Webで募集行う。」と回答。
「なぜB Labを立ち上げようと思ったのか、そして他の研究室とどのような違いがあるのか」に対しては「海外の大学と関わって、大学をプラットフォームとして産学連携で新しいものを生んでいく装置が日本は手薄であると感じた。教育機関としての大学ではなく、研究機関としての大学を作りたいと思った。また、違いは一般的な研究所がやっているようなことはやらず、小さな創造から大きな発明までつないでいく。」と回答した。

小松田 乃維

2021.7.24