Activity Report

【B Lab Interview】No.17 松井勇策さん

2023.12.14

様々な業界の第一線で活躍する「B Lab研究員」を紹介するシリーズ。今月は、社会保険労務士・フォレストコンサルティング経営人事フォーラム代表でB Lab 人的資本起業ラボのプロジェクトメンバーの松井勇策氏に話を伺いました。


松井勇策(MATSUI, Yusaku)
社会保険労務士 / 公認心理師 / WEBエンジニア / フォレストコンサルティング経営人事フォーラム代表 / 東京都社労士会 先進人事経営検討会議 議長・責任者

早くから人的資本経営の実践・研究に取り組み、社会保険労務士としての実務知見を交え、多くの企業で人的資本経営の導入支援、セミナー等で人的資本経営の実務面にフォーカスした情報発信を精力的に展開。直近では、人的資本経営の基礎知識と実務に特化した初のWEB検定「人的資本経営検定 BASIC」を全面監修している。

Q. 松井さんの普段の活動について教えてください?

社労士と組織コンサルタントとして個人で活動しているのが中心です。特に雇用に関して、企業に働き方の整備の提案や、関連してセミナーなどを行う活動をしています。

iUの活動の主題でもある、人的資本経営の導入や支援のコンサルティングもここ2年ほど注力していることで、顧客規模や業種は幅広いです。

ほか、もう一つの軸はIPO、上場支援です。急成長スタートアップや上場を考えている企業にとって、上場審査や投資家の信頼を得るために雇用関係の整備が非常に重要ですので、それの支援をしています。
ほか、公認心理師の資格がありますが、産業心理学については知見があるので、エンゲージメントサーベイや適性検査などと呼ばれるツールの開発や、人材系商品の開発支援もしています。こうした、働く事や心のことなどが主に興味あることです。

Q.B Labでの活動について教えてください。

B Labで「人的資本起業ラボ」のプロジェクトメンバーとして活動しています。人的資本起業ラボは「人的資本経営」という主題で様々にトライされている働き方・企業・キャリアや生き方への新しい考え方を考え実現する活動を目指しています。

2022年以降、日本において「人的資本経営」が話題になっています。最も重要な内容は「個人の働き方や企業のあり方が、今までの考え方に縛られていては発展も存続も難しく、個人の成長と、その上での企業の成長の実現をどちらも実現する方法を実現しよう」ということでした。

時代の最先端を行くはずの起業においても「ビジネスモデルを磨いてとにかく頑張れ」という考えが強いところもあり、人的資本経営が生かせる余地がかなりあるのかなと考えています。

Q.これからやってみたいこと、挑戦してみたいことがあれば教えてください!

直近では、「人的資本経営」はスタートアップのIPOでもかなり重要な考え方になっていて、その部分の事例を集めたりしています。直近の事例でかなり、人的資本経営を重視してIPOを実現した事例が見られることがわかってきました。今後の1年でこれをモデル化して実装する・広める活動を行おうとしています。

人的資本経営は上場すると法的な義務になりますが、そういったことも後押しになっています。こうした雇用と働き方に関する知見をもとに、さまざまな価値の創造を行っていきたいですね。

2023.12.14