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触力検査プロジェクト、開始します!10月4日(月)17:00〜 参加者募集中!

2024.8.1

はじめに

触覚は、進化の早い段階で生物が獲得した五感の中でも原始的な感覚であり、私たちの生活において極めて重要な役割を果たしています。熱さ、冷たさ、痛みなどの感覚を通じて危険を察知したり、物を掴む際に力加減を調整したりすることができるのは、触覚があるからこそです。また、握手や抱擁を通じて感情を伝え合うコミュニケーションも触覚が支えています。アリストテレスは、人間の知性の高さは触覚の鋭敏さに起因すると述べたとも言われています。幼児期に触覚が欠如すると、知覚や認知の発達が遅れ、感情体験の欠如により自己コントロールの障害が生じる可能性が指摘されています。このことからも、触覚の重要性が明らかです。近年、触覚に関する科学的理解が進み、個体差も明らかになりつつあります。触覚の個人差を理解することで、感覚特性に基づいた教育や医療の提供が可能となり、さらに道具、衣服、空間などの人工物や環境も触覚特性に合わせて開発することができます。これにより、個別に最適化されたより快適な生活を構築することができます。触力検査は、触覚の個人差を理解し、適切なアプローチを取ることで、一人ひとりの生活の質の向上を目指して開発されたものです。

触力検査とは

触力検査とは、触覚の感度を測定するための検査です。この検査では、触覚の鋭敏さを測定し、個々の触覚特性を理解することを目的としています。視力検査が視覚の状態を評価するのと同様に、触力検査は触覚の状態を評価するための手段です。検査結果は、触覚過敏や触覚鈍麻の可能性を判断します。触覚の特性を早期に発見し、個々のニーズに合わせた適切な対策を講じることで、教育現場や職場での効果的なサポートが可能となり、日常生活の質を向上させることができます。

参考)以下のように定義する。触覚:皮膚にある感覚受容器を通じて、外部からの刺激を感じとる感覚。触力:触覚を脳が処理する能力。触覚の感度。

第1弾参加者募集について

触力検査プロジェクトでは触力検査表を作成すべく、参加者を募集します。

  • 日時:2024年10月4日(月)17:00〜
  • 場所:ポートシティ竹芝 8F 東京都港区海岸一丁目7番1号
  • 対象:感覚に関する困りごとを抱える方(例えば、着る服に困りごとを感じる方やマスクの着用が苦手な方など)
  • 年齢:子どもから大人まで年齢不問
  • 参加方法:こちらのリンクから事前登録をお願いします。