Activity Report

B Lab青ヶ島移住体験レポート♪

2023.12.14

B Lab 青ヶ島

青ヶ島では、青ヶ島への移住を検討している方々向けに、移住体験プログラムを実施しています。B Lab研究員であり、iU生の荒瀬美穂子さんが2023年12月に約1週間にわたり、移住体験をしました。荒瀬さんの体験記をご紹介します♪

移住体験日程
移住体験①2023年12月2日土曜日 →12月9日土曜日【7泊8日】:青ヶ島で仕事を探して移住を検討している方
移住体験②2023年12月16日土曜日 →12月23日土曜日【7泊8日】:リモートワークで青ヶ島の移住を検討している方

プログラム内容
・1週間、島に滞在し実際の生活を体験
・商店や飲食店、ゴミや電気など島の暮らしの案内
・島内事業所での仕事情報・見学(酒工場など)
・島民や移住者との交流会


iU3年魅力が届くデザインを勉強中の荒瀬 美穂子(あらせ みほこ)です。先日、B Labの佐々木 加絵さんと鳴海貴斗さんのプロジェクトで1週間青ヶ島移住体験させていただきました!

青ヶ島とは?
青ヶ島とは、東京から358㎞、伊豆諸島最南端に位置し、東京都にありながら、日本一人口の少ない自治体です。佐々木さんのプロジェクトに採択いただき飛行機に乗って八丈島へ、ヘリに乗って青ヶ島にやって来ました。下の写真は島を一望できる大凸部という山から撮った写真です!ここでは360度水平線が見えます👀✨

青ヶ島の地理的な特徴
上記の写真を見るとわかりやすいと思いますが、青ヶ島は島全体が火山となっていて、 火山活動によってできた大きな凹地(カルデラ)の内にさらに小さな火山(ゼリーっぽい模様の山)がある複式火山が特徴的です。カルデラの中は地熱で温かく、火山の先っぽなので島の周りは断崖絶壁で絶景をみることができます。下の写真はクジラが見える神子の浦から撮影したものです。

この地形も面白い魅力的な青ヶ島でたくさんの美味しいものをいただいてきました!

ひんぎゃ
まずは地熱を活用したひんぎゃ料理(丸山で見られる噴気孔であたためた料理)です。初日はじゃがいもとさつまいも、パックのままのたまごをひんぎゃに入れていただきました。お芋もこのようにふっくら甘ーく出来上がります。4日目にもなるとご飯もアレンジがきいてきまして、ひんぎゃで根菜をあたためてカレーを作りました🍛️包丁いらずで、オタマで押したら野菜もお肉もホロホロほぐれ、何時間も煮込んだような激ウマカレーでした!

ちなみにひんぎゃがつくれる窯の周りもあったかくてよく眠れますzzz

青ヶ島で昔から造られている焼酎「あおちゅう」
5日目の夜は青ヶ島の試飲会に行ってきました〜。「あおちゅう」とは、ほとんどの工程を人の手でひとつひとつ行っている青ヶ島で昔から造られている焼酎です。元々は妻が夫のために作る家庭のお酒でした。それぞれの杜氏がそれぞれの造り方、分量で造っているためすべて味が異なります。そのため、大量生産はできませんが、それが幻と言われる理由の1つだそうで、試飲ではそれぞれに個性を感じました!
(お酒強い人におすすめです!!!弱い人は青酎greenから始めると良いかと!)

手間も情熱をかけてつくられた「ひんぎゃの塩」
塩工場ではアリサさんがお忙しい中、塩の不純物を取り除くところを見学させてくださいました✨️本当に細かい手作業で、見えるか見えないくらいの不純物を取り除く姿はプロそのものでした🧂全て手作業でやっているなんて信じられないくらい細かい作業で私は目がチカチカしてしまいそうでした。でもその手間暇かけられた塩はとんでもなくうまいです。粗く削られているのに滑らかな味わいで口の中でサッと溶けてしまいます。これでつくる塩結びが絶品です!

飴色に輝く島寿司
1日目の夜、青鯛の醤油漬けでテカテカの飴色の島寿司をいただきました。癖になる美味さでパクパク食べちゃいました。美味すぎて、家に持って帰りたいくらいでした!!オーナーさんが釣ってきてくれた魚もとっても大きく、捕れたての魚の刺身もプリンプリンで最高でした。1週間ここでしか食べれない貴重な経験をさせていただいてきました。

そんな美しく小さい青ヶ島では商店も1つ、居酒屋も1つ、郵便局も港も1つです。島人が兼業してそれぞれが重要な任務を担っています。

港での荷下ろし体験
青ヶ島唯一の港から運搬をするミニバンに荷下ろしをするのをお手伝いしました。荷物はこのコンテナからみんなでひとつひとつの荷物を詰め込みます。島が小さいからこそインフラが身近な存在であることを感じました。

小学校・中学校見学
この青ヶ島には高校がありません。小中学生の生徒数も各学年2、3人。誰もいない学年もあります。学年ごとの教室に壁はなく、オープンな学びの場になっていました。人数が少ないこともあり、先生がマンツーマンで教えていました。人数こそ少ないけれど、どの学生も生き生きと学んでいる姿が印象的でした!自校給食もとっても美味しそうでした!個人的に私は人生で初めて見た給食だったので献立をみて感激しました😢

星降る夜も・・・
星の降る夜って本当にあるんだ、、!!!
本当に星座早見盤にのっている星は実在することを21歳ではじめて知りました。言葉より写真の方が伝わると思うのでご覧ください!

写真やデータではわからない島人と暮らす中で感じたこと
それは互いにリスペクトし合い、困ったときは支え合う温かさです。それは、港でみんなで荷物を運ぶ時、イベントでみんなで椅子を片づけるとき、商店で子どもたちがお手伝いをしているときなどなど、毎日色々な所で感じることができました。皆が相手を思う気持ちでこの島は繋がっているのだと思いました。

広がる海に包まれた星降る小さな島で、大きな青ヶ島の愛を感じた1週間でした。

帰ってきてから感じたこと
初めて旅の終わりに泣きました。
ヘリでみんなが小さくなっていくのを見て、今までの体験を思い出してボロボロ泣きました💦振り返りどうまとめるのかほんとうに難しいくらい五感で感じた青ヶ島でした。

空の広さ、ひんぎゃの匂い、コンクリートのあたたかさ、船を出す音楽。島の人の強さ、明るさ、あたたかさ。

言葉にするのが難しかったのでイラストでまとめてみました。ご覧頂けますと幸いです!

最後に
最後まで読んでくださりありがとうございました。この機会をくださった佐々木加絵さん、鳴海貴斗さんを始めとした青ヶ島の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。素敵な時間をありがとうございました!言葉に出来なくて悔しいくらい五感全てたくさんの貴重な経験をさせていただきました。また皆さんに会いに行きたいです!

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2023.12.14